この記事の要点
- シュトーレンは、酵母で発酵させた生地にドライフルーツやナッツ、香辛料を入れて焼き、バターと砂糖で仕上げるドイツのクリスマスの焼き菓子です。
- ドレスデンのシュトーレンは1474年の文書に登場するとされ、現在は産地が決まった「ドレスデン・シュトーレン」としてEUに登録されています。
- 食べるのは、アドベント(クリスマス前の約4週間)からクリスマスにかけて。焼いてから2〜4週間ほど寝かせると味がなじみます。
- 保存は涼しく乾燥した暗い場所で。薄く切って、少しずつ味わいます。
- レープクーヘン(はちみつと香辛料の焼き菓子)や焼きアーモンドも、ドイツのクリスマスマーケットでよく見かける甘いものです。
シュトーレンとは
シュトーレン(Stollen)は、ドイツ語圏のクリスマスの定番の焼き菓子です。小麦粉の生地に、ラム酒などに漬けたドライフルーツ、アーモンドなどのナッツ、シナモンなどの香辛料を混ぜて焼きます。焼き上がりにバターをたっぷり塗り、粉砂糖をかけて仕上げるため、表面は雪をかぶったように白くなります。
細長い形に白い粉砂糖という姿は、布にくるまれた幼子イエスを表すとされています。ずっしり重く、パンとケーキの中間のような食感で、噛むほどにフルーツと香辛料の香りが広がります。マジパン(アーモンドの練り菓子)を中に入れたものもあります。
ドレスデンのシュトーレンと、その由来
シュトーレンの産地として特に知られているのが、ドイツ東部のドレスデンです。ドレスデンのシュトーレンは、1474年に病院の記録に出てくるなど、古くから文書に名前が残るとされています。同じ1474年には、ドレスデンのクリスマス市(ストリーツェルマルクト)も記録に登場するとされています。
いまは「ドレスデン・シュトーレン」という名前を名乗れるのは、ドレスデンとその周辺のいくつかの自治体で作られたものだけです。EUは2010年にこれを地理的表示(PGI)として登録しており、手で成形し、型を使わず平らな天板で焼くことなどが決められています。日本のお店で「ドレスデン風」「ドイツ風」と書かれたものは、必ずしもこの登録品とは限りません。
なお、シュトーレンの起源は、キリスト教以前の冬の風習にさかのぼるという説もありますが、はっきりした結論はなく、諸説あります。
シュトーレンの食べ方と保存のコツ
いつ食べる?
ドイツでは、アドベントの期間からクリスマスにかけて食べるのが伝統です。シュトーレンは焼きたてよりも、時間をおいたほうが味がなじみます。焼いてから少なくとも2〜4週間は寝かせるとよい、と紹介されています。そのため、クリスマスの数週間前から少しずつ切って食べ進める楽しみ方が広まっています。
保存のしかた
- 涼しく、乾燥した、暗い場所で保存します。温度が高いと乾き、湿気が多いとカビの原因になります。
- 購入時の包装のまま、または家庭用のアルミホイルで包みます。
- 暖房の効いた部屋は避け、家のなかで涼しい部屋に置きます。
- 商品ごとに、賞味期限と保存方法の表示が違います。必ず表示を確認してください。
切り方と食べ方
- 端からではなく、真ん中あたりから薄く切ります。
- 切ったあと、左右の切り口を合わせて元の形に戻すと、断面が乾きにくくなります。
- 食べる30分ほど前に取り出し、室温に戻すと香りが立ちます。
- コーヒーや紅茶、温かい飲み物と合わせるのがおすすめです。
ナッツ、小麦、乳などを含むため、食物アレルギーのある方は原材料の表示をよく確認してください。
レープクーヘンと焼きアーモンドもクリスマスの定番
ドイツのクリスマスマーケットでは、シュトーレンのほかにも、甘い焼き菓子が楽しまれています。
レープクーヘン
レープクーヘン(Lebkuchen)は、はちみつと香辛料で作る、ジンジャーブレッドの仲間のような焼き菓子です。シナモン、クローブ、ジンジャーなどの香辛料や、アーモンドなどのナッツ、砂糖漬けの果物がよく使われます。ドイツ南部のフランケン地方で13世紀ごろに修道士が作り始めたとされ、薄い円盤状のオブラートの上に生地をのせて焼くものもあります。ニュルンベルクのレープクーヘンは、産地が保護されていることで有名です。
ニュルンベルクの産地保護については、出典のWikipediaをご覧ください。
焼きアーモンド
焼きアーモンドは、アーモンドに砂糖をからめて、香ばしく焼き上げたお菓子です。ドイツ語では「ゲブラネテ・マンデルン(gebrannte Mandeln)」と呼ばれ、あまい香りが屋台から広がります。袋に入れて持ち歩きながら、寒い夜に少しずつ食べるのが楽しいおやつです。
鯉艸郷クリスマスマーケットでの楽しみかた
鯉艸郷クリスマスマーケットには、キッチンカーやハンドメイドの出店が並ぶ予定です。出店者は日によって異なり、これまでにご案内しているものには、米粉クレープ、揚げぱんサンド・スイーツ串、紅しょうが唐揚げ、コーヒー、冬限定の温かい飲み物などがあります。この記事で紹介したドイツの焼き菓子が会場で販売されるとは限りません。出店者の最新情報は出店者のページと、食べ物・飲み物のページでご確認ください。
クリスマスマーケットそのものについては、クリスマスマーケットとはで、やさしく紹介しています。お出かけ前の準備は来場ガイドをご覧ください。
鯉艸郷クリスマスマーケット2026の開催概要
- 日程:2026年12月23日(水)〜27日(日)の5日間
- 時間:15:00〜21:00(予定)
- 会場:手づくり村 鯉艸郷(青森県十和田市深持字鳥ケ森2-21)
- 入場料(予定):大人1,500円・高校生・大学生1,000円・中学生以下500円・5歳以下無料
- 駐車場:300台以上(予定)
内容・時間・料金は予定です。変更は公式ページでお知らせします。
よくある質問
シュトーレンは、いつから食べ始めるのがよいですか。
伝統的には、アドベントに入るころから少しずつ食べ始めます。焼いてから2〜4週間ほど寝かせると味がなじむとされるため、11月ごろに手に入れて、クリスマスまでの楽しみにする方も多いです。
シュトーレンは、どのくらい日持ちしますか。
商品によって異なります。賞味期限と保存方法は、パッケージの表示に従ってください。切ったあとは断面が乾きやすいので、切り口を合わせてしっかり包みましょう。
シュトーレンとパネットーネは同じものですか。
別のお菓子です。シュトーレンはドイツのもので、パネットーネはイタリアのクリスマスのパン菓子です。どちらもドライフルーツを使いますが、生地の作り方や形、味わいが違います。
子どもが食べても大丈夫ですか。
ドライフルーツをラム酒などに漬けて作るものがあるため、小さなお子さんには、お酒を使っていないものを選ぶのが安心です。ナッツや小麦のアレルギーにも注意してください。購入時に原材料の表示をご確認ください。