この記事の要点
- クリスマスツリーに使われる木は、モミ属とトウヒ属が中心です。どちらも針葉樹で、円すい形に育ちます。
- いちばん分かりやすい違いは球果(松ぼっくりに似た実)の向き。モミは上向きに立ち、トウヒは下向きに垂れ下がります。
- 葉のつき方も違います。トウヒは枝に小さな突起(葉枕)が発達し、葉が落ちたあとも枝がざらざらします。モミは葉枕が発達しません。
- 「もみの木」という呼び名は、実際にはトウヒなど別の木を指す場合もあります。
- 鯉艸郷クリスマスマーケット2026のツリーは、園で育った高さ約11mのトウヒです。
クリスマスツリーにはどんな木が使われる?
クリスマスツリーというと「もみの木」を思い浮かべる方が多いと思います。欧米では、モミ属(Abies)やトウヒ属(Picea)の針葉樹が、生木のツリーとして広く使われています。ドイツトウヒ(オウシュウトウヒ、学名Picea abies)は、ヨーロッパで古くからツリーに使われてきた木で、「元祖のクリスマスツリー」と紹介されることもあります。
一方、モミの仲間にも人気があります。コーカサスモミ(ノルドマンモミ)、ノーブルモミ、フレーザーモミ、バルサムモミなどはクリスマスツリー用として広く知られ、香りがよく、乾いても葉が落ちにくい点が好まれています。
日本の資料では、モミの円すい形の樹形がツリーに使われ、ドイツではモミを飾って祝う習慣があるとされています。ただし、モミの分布は限られているため、地域によってはトウヒやマツが使われることもあるそうです。つまり「もみの木」という言葉は、モミそのものだけでなく、広く「クリスマスに飾る針葉樹」を指すことがあります。
トウヒ(Picea)とモミ(Abies)の違い
トウヒ属とモミ属は、どちらもマツの仲間の針葉樹で、遠目にはよく似ています。見分けるときの代表的なポイントを紹介します。
1. 球果の向き
もっとも分かりやすい違いです。トウヒの球果は枝から下に垂れ下がります。一方、モミの球果は枝の上に向かって直立します。
2. 球果の落ち方
モミの球果は、熟すと木の上で鱗片がばらばらに外れて種を飛ばします。そのため、球果が丸ごと地面に落ちることはあまりありません。トウヒの球果は、種を飛ばしたあとも鱗片が残り、球果の形を保ちます。
3. 葉のつき方
トウヒは、枝に葉枕(ようちん)という小さな突起が発達し、葉はその突起から出ます。葉が落ちたあとも突起が残るので、枝がざらざらします。モミは葉枕が発達せず、葉の付け根は丸く、枝のくぼみにおさまるようについています。
4. 葉の先と断面
トウヒの葉は先がとがっており、触るとチクッとする種類が多くあります。断面は、平たいものや菱形に近いものなど、種類によって違います。
5. 木の形
トウヒは、枝が同じ高さから四方に出る(輪生)のが特徴で、円すい形に育つものが多く、いわゆる「クリスマスツリー」らしい姿になります。
違いをひとことでまとめると、次のようになります。
- トウヒ:球果は下向き/葉枕が発達(枝がざらざら)/球果は丸ごと落ちる
- モミ:球果は上向き/葉枕が発達しない/球果は木の上でばらける
種類によって例外もあるため、実際には複数の特徴を合わせて見分けます。ツリーに飾られた状態では球果が見えないことも多いので、園や森で本物の木を見る機会があれば、枝先の球果の向きを探してみてください。
日本にもトウヒの仲間があります
日本には、エゾマツ、アカエゾマツ、トウヒ、ヒメバラモミなど、トウヒ属の木が自生しているとされています。エゾマツとアカエゾマツ以外は日本固有の種です。また、ドイツトウヒなどトウヒ属の木材は、弦楽器の表板(表面板)の材料としても知られています。
なお、ドイツ語ではモミの仲間(ターネ/Tanne)とトウヒの仲間(フィヒテ/Fichte)を呼び分けています。日本語では広く「もみの木」と呼ばれるため、混同されやすいのです。
鯉艸郷の高さ約11mのトウヒ
鯉艸郷クリスマスマーケット2026では、園で育った高さ約11mのトウヒを、クリスマスツリーにします。見上げるほどの高さのツリーです。
クリスマスマーケットの楽しみは、ツリーだけではありません。キッチンカーやハンドメイドの出店、ステージ(DJ・ダンス・歌など)、イートイン、かまくらや雪だるま作り、ソリの滑り台などが予定されています。年越しカウントダウン花火は、2026年12月31日22:00から(予定)です。内容は変更になる場合があります。出店者は出店者のページ、ステージはステージのページでご案内しています。
夜の会場は冷え込みます。服装や持ち物は来場ガイドをご覧ください。お子さま連れの方は子ども連れガイドもどうぞ。
鯉艸郷クリスマスマーケット2026の開催概要
- 日程:2026年12月23日(水)〜27日(日)の5日間
- 時間:15:00〜21:00(予定)
- 会場:手づくり村 鯉艸郷(青森県十和田市深持字鳥ケ森2-21)
- 入場料(予定):大人1,500円・高校生・大学生1,000円・中学生以下500円・5歳以下無料
- 駐車場:300台以上(予定)
内容・時間・料金は予定です。変更は公式ページでお知らせします。
よくある質問
「もみの木」と「トウヒ」は同じ木ですか。
いいえ、別の属の木です。モミはモミ属、トウヒはトウヒ属で、球果の向きや葉のつき方が異なります。ただし、日本語の「もみの木」は、クリスマスツリーに使う針葉樹を広く指して使われることがあります。
クリスマスツリーは、なぜ針葉樹なのですか。
針葉樹の多くは常緑で、冬でも緑を保ちます。また、トウヒやモミは円すい形に育つものが多く、ツリーの姿に合っています。冬でも枯れない緑が、命のしるしとして飾られてきたとも説明されますが、由来には諸説あります。
トウヒとモミは、見た目で簡単に見分けられますか。
いちばん確実なのは球果の向きです。下向きに垂れていればトウヒ、上向きに立っていればモミの仲間です。球果がない時期は、枝を触って、葉の付け根の突起でざらざらしているか(トウヒ)、突起が目立たないか(モミ)を見る方法もあります。
鯉艸郷のツリーは見学できますか。
鯉艸郷クリスマスマーケット2026の開催期間(2026年12月23日〜27日)に、会場でご覧いただけます。入場料(予定)など詳細は公式ページをご確認ください。