3,000坪に500種類・20万株
鯉艸郷は、昭和63年(1988年)に花菖蒲園を開園したところから始まりました。
いまでは3,000坪の面積に、500種類・20万株の花菖蒲が咲きます。
花菖蒲はアヤメ科の宿根草で、日本の山野に自生するノハナショウブがもとになっています。
江戸時代中期以降に改良が進んだ日本の伝統園芸植物で、品種は2,000種以上あります。
園では品種の保存・改良・育種に取り組み、景観を大切にした品種選びに努めています。
見頃は例年6月下旬から7月上旬
花菖蒲の花期は、例年6月中旬から7月下旬です。
極早生種から晩生種までありますが、中生種が満開になる6月下旬から7月上旬頃が最も見事です。
園内のヤマボウシの真っ白な花が咲きだすと、花菖蒲の見頃が近づいた合図です。
花菖蒲に先がけて、アヤメ・カキツバタ・ヒオウギアヤメなどアヤメの仲間も見られます。
花菖蒲園のいちばん奥には、シベリアアヤメの一画もあります。
今年の咲き具合は、今の見頃のページでご確認ください。開花のお知らせは LINE でも受け取れます。
系統の違いを見くらべる
花菖蒲の花の色は、白・桃・紫・青・黄など多種多様です。
花菖蒲は、江戸系・肥後系・伊勢系・長井古種などの系統に分けられます。
江戸系は草丈が比較的高く、群れて咲く姿が美しい、花菖蒲園に向いた系統です。
肥後系は、鉢で作って室内に飾り、観賞してきた系統です。
伊勢系は垂れて咲く三枚の花びらが特徴で、繊細で女性的な美しさにあふれています。
江戸系は、江戸時代後期に東京の堀切にできた小高園などで、数多くの品種が生まれた系統です。
肥後系は江戸時代末期から肥後藩士らが、伊勢系は松坂地方の人々が守り伝えてきました。
長井古種は山形県長井市に保存されてきた品種群で、小さめの花が可憐に咲きます。
キショウブとかけあわせた「アイシャドウアイリス」や、当園で作出した遅咲きの品種もあります。
見頃の花菖蒲園で探したい品種
見頃を迎えた花菖蒲園では、赤紫の「猿面冠者」や「里桜」といった品種が並んで咲きます。
アイシャドウアイリスは、花びらのもとにある「シグナル」と呼ばれる部分に特徴があります。
草丈が100cm以上になるものも多く、丈夫で、これからの育種が期待されているグループです。
長井古種は江戸中期頃の花菖蒲の姿に近く、切花や茶花にも向いています。
品種ごとの違いを見くらべながら歩くと、花菖蒲園の楽しみがいっそう深まります。
苗を買って、家でも育てる
園内の花菖蒲販売所では、開花株のポット苗を購入できます。
花菖蒲の苗は、LINE からのご注文で全国にお届けしています。
花菖蒲は連作障害があり、3〜4年に1回は植え替えないと立派な花を咲かせてくれません。
育てるには手間がかかる花で、園では病気が広がる前に薬を散布して防いでいます。
